新卒一年目は犬と昼寝をする夢を見る

 

新卒一年目だ。

 

電車が一時間に一本しか通らないようなど田舎出身が

旧帝には至らないような国公立大学に進学し、それなり

の大学生活を送った上で自分なりに真面目に就活して

その結果テレビCMもしているような日系大手に入社した。

 

コロナで自粛がつらいということはなく、元々人と会うこと

人と過ごすことが苦手な社不なりに努力してやった就活。

それなりに志望動機もしっかり考えて、自分の将来についても

真面目に考えて、選んだ企業だった。良いところだと思った。

 

実際福利厚生はいい。想像していたよりも人も悪くない。

下っ端でごみのような、いまだにこんなことをしているのか

と言いたくなるような雑用や意味不明なルールはあるがそれも

慣れれば早いものだった。

 

「あれ、自分意外といけるんじゃないか?」

 

そう思いながら、平日は寮から仕事場に行っては帰り、休日は

資格などの勉強をするような生活をしていた。

ちなみに友達もそういないので遊びになどはいっていない。

 

そんななか、先日実家に帰った。

大学時代より明るくなったと言われたり、自分もそう思うくらい

よく親と話した。実家の犬とも久しぶりに会えた。

 

家は良いな、そう思いながら眠りについた。

 

おかしかったのは翌朝だった。

 

部屋に入ってきた犬を運ぼうと立った瞬間から、景色がどんどん

左に移動していく。頭に血が上る一方気分が悪くて力がぬける。

 

寝不足かと思い、もう少し寝ようと横になった。

落ち着いてきたなと思って、また起き上がる。景色が回る。

 

そんなことを繰り返しているうちに、下腹部の異変を感じた。

 

トイレに急行。

 

汚い話だが、朝からトイレで嘔吐に下痢と散々だった。

 

何も食べてない分胃液の味とにおいがダイレクトに感じられて

最悪だった。

 

・・・

 

まあもう大体お察しの通りである。

 

なにも「自分意外といけてなかった」のだ。

 

やっぱり社会には適合できていなかった。

 

江戸川乱歩も言っていた。

「孤独に徹する勇気もなく、犯罪者にもなれず、自殺するほどの

強い情熱もなく、結局偽善的に世間と交わって行くほかはなかった。」

って。

 

ほんまそれな。と言いたくなる。

 

自分はこれからどうなるのだろうか。

また外面と体裁だけ整えて平日を過ごし、土日は一人で過ごすのか。

 

やっぱり、犬とは過ごしたいな。

犬に不自由なく過ごせて、大の字になって昼寝ができる。

 

それができるくらいの金を貯めるか、それができるくらいの能力を

つけたら、そしたら逃げてもいいかな。

 

もう人と関わらず、人を気にしなくていい環境で過ごしてもいいかな。

 

それまで、持つかわからないけれど、定期的にここでいろいろ書いていきたいなと思います。